中古のラジオを長い事弄っていると、同じモデルが2台有り、一台は外観は良いが動作が今一つ、もう一台は外観は悪いが動作には問題は無い、と言うケースが出てきます。
今回は正にそのケースで外観の良い一台は急に調子が悪くなって動かず、もう一台は外観が今ひとつでどうするか、と言う状態でした。
対応方法は一つで外観の良い方のボディに動作が良い方の中身を移植すると言うもの。
この場合、基盤が分かれていたり、特殊な内部構造だったりすると大変に面倒な作業になりますが、幸いにもこのモデルでは大丈夫でした。
古い皮袋に盛る新しい酒、と言う諺はモンゴルの馬乳酒が起源でしょうか。皮袋に入れる酒というのは古今にそんなに多くはなさそうですから。
この諺の様に、今回は古いものと新しいもののマリアージュが上手く行き、外観も動作も問題ないものに生まれ変わりました。
尤も動作がイマイチな中身とイマイチのボディは処分するしか無いかも知れません。
この機種自体は過去10台位は扱っています。ソニーが79年に発売したザ感度シリーズの中堅機でAM、FMの２バンド。価格は￥7900くらいだったと記憶します。
感度と音に拘ったモデル故、高性能で音も結構良いと思います。スピーカーがφ77mmでフェライトの可也強力な磁気回路が付いている事も良い方に作用しているのでしょう。
電池はお付けします。
手軽で高性能な２バンドをお探しの方へ。